オカメインコが噛むのはなぜ?怒っているように見えるときの理由と接し方

鳥

オカメインコに手を近づけたとき、噛もうとするような反応をされると、「怒ってる?」「嫌われてるのかな?」と心配になりますよね。

うちのオカメインコとは約1年一緒に暮らしていますが、今でもなかなか懐かず、攻撃してくることがあります。

でも、鳥が噛んだり攻撃的な反応を見せたりする理由は、「飼い主が嫌いだから」だけではありません。

この記事では、

  • オカメインコが噛む理由
  • 怖さや興奮が関係するケース
  • 縄張り意識やホルモンの影響
  • 噛まれたときの接し方
  • 少しずつ信頼関係を作る方法
  • 体調も確認したいケース

をまとめました。

「どう接したらいいのか分からない」と悩んでいる方の参考になればうれしいです。

オカメインコが攻撃してくる…うちの場合

ここは、うちの実体験です。

うちのオカメインコとは約1年一緒に暮らしています。

でも、今でもなかなか懐かず、攻撃してくることがあります。

長く一緒にいれば自然に懐いてくれると思っていたので、「どうしてこんな反応をするんだろう」と気になることがあります。

調べてみると、鳥が噛んだり攻撃的な行動を見せたりする背景には、怖さや興奮、縄張り意識などさまざまな理由があることが分かりました。

そのため、すぐに「性格が悪い」「嫌われている」と決めつけるのではなく、その直前の状況を見ることが大切です。

オカメインコが噛むのはなぜ?

VCA Animal Hospitalsでは、鳥が人を噛む理由として、恐怖、興奮、縄張り行動、本当の攻撃行動、別の相手への興奮が近くの人に向かう「転嫁された攻撃」などを挙げています。

つまり、同じ「噛む」という行動でも、原因はひとつではありません。

怖がっている

手を近づけたときに噛もうとする場合、手そのものを怖がっている可能性があります。

鳥が逃げようとしているのに手を近づけ続けると、「これ以上近づいてほしくない」という意思表示として噛むことがあります。

体を引く、手から離れようとする、頭を前に出して噛もうとするなどの様子が見られたら、いったん距離を取ることも大切です。

興奮している

鳥は、怖いときだけでなく興奮しているときにも噛むことがあります。

周囲が騒がしい、ほかの人や鳥が気になる、遊びで気持ちが高ぶっているなど、刺激が多い状況では普段より反応が強くなる場合があります。

興奮していると感じたら、無理に触ろうとせず、落ち着くまで待つ方が安心です。

ケージを守っている

鳥にとってケージは、自分が安心して過ごせる大切な場所です。

そのため、ケージの中に手を入れたときだけ噛もうとする場合は、縄張り意識が関係していることがあります。

無理にケージの中で触ろうとせず、可能であれば鳥が自分から外へ出てから接する方法も考えられます。

別のことにイライラしている

鳥がほかの鳥や人、物などに興奮していると、その気持ちが近くにいる飼い主へ向かうことがあります。

「何もしていないのに急に噛まれた」と感じる場合でも、その直前に鳥が何を見ていたか、何に反応していたかを確認してみると理由が見つかることがあります。

ホルモンの影響で攻撃的になることもある

鳥は、季節や日照時間、環境などの影響で繁殖行動が強くなることがあります。

VCAでは、繁殖期のホルモンの影響により、縄張り意識が強くなったり、噛んだり追いかけたりする行動が増える鳥もいると説明しています。

また、背中や腰まわりを頻繁になでることが、鳥にとって繁殖行動を刺激する場合もあります。

なでる場合は、頭や首まわりを中心にし、背中や腰を長時間なで続けない方が安心です。

ただし、「噛む=ホルモンが原因」と決めつけることはできません。

いつ、どんな状況で噛むのかを見ながら考えることが大切です。

噛まれたときはどうすればいい?

噛まれると痛いので、思わず大声を出したり手を振ったりしたくなりますよね。

でも、VCAでは、噛まれたときに大きな反応をすると、その反応が鳥にとって「噛むと飼い主が反応してくれる」と学習するきっかけになることがあると説明しています。

まず落ち着いて対応する

噛まれたときは、できるだけ大声を出したり慌てたりせず、落ち着いて対応します。

手に乗っている状態で噛んだ場合は、ゆっくり安全な場所へ戻し、いったん距離を取ります。

噛み続けるなら無理に触らない

何度も噛もうとする状態なら、そのまま手乗りや触れ合いを続ける必要はありません。

「今日はここまで」と切り上げることも大切です。

叩いたり強く叱ったりしない

噛まれても、鳥を叩くのは避けましょう。

身体的な罰は、鳥が人や手をさらに怖がる原因になり、信頼関係を損ねる可能性があります。

強く叱るよりも、なぜ噛んだのかを考え、次に同じ状況を作らないようにする方が大切です。

手を怖がる場合は止まり木を使う方法も

手に乗ること自体を怖がる鳥の場合、最初から手を使わず、止まり木へ乗る練習から始める方法があります。

VCAでも、手を怖がる鳥では木製の止まり木へ乗る方法を使いながら、少しずつ信頼を取り戻す方法が紹介されています。

無理に手に乗せることより、「怖くない方法で移動できる」ことを優先してもよいでしょう。

ごほうびを使って「できた」を増やす

鳥とのトレーニングでは、できた行動に対して好きなおやつや褒め言葉などを使う方法があります。

Association of Avian Veterinarians(鳥類獣医師協会)では、望ましい行動をしたときにごほうびを与える「ポジティブ・リインフォースメント」を、鳥のトレーニングや関係づくりに活用できると紹介しています。

たとえば、

  • 手を近づけても落ち着いていられた
  • 止まり木へ乗れた
  • 飼い主の近くで噛まずに過ごせた

といった行動ができたときに、その子が好きなものをごほうびに使います。

大切なのは、「噛んだら怒る」よりも、「噛まなかったときに良いことがある」と覚えてもらうことです。

ターゲットトレーニングという方法もある

手を怖がる鳥との関係づくりでは、ターゲットトレーニングもひとつの方法です。

これは、棒など決めた対象物に触れたらごほうびを与える練習です。

AAVでは、ターゲットトレーニングには、

  • 鳥との関係づくりに役立つ
  • 直接触らなくても移動を促せることがある
  • 鳥自身が参加するかどうか選びやすい

といったメリットが紹介されています。

特に手を怖がる鳥では、最初から無理に触らずにコミュニケーションを取れる方法として使えます。

「噛む=嫌われている」とは限らない

噛まれると、「こんなに一緒にいるのに嫌われてるのかな」と落ち込んでしまうことがあります。

でも、噛む行動には怖さ、興奮、縄張り意識などいろいろな理由があります。

鳥が嫌がっているサインを見ながら、その子が安心できる距離を探していくことが大切です。

オカメインコがなかなか懐かないときの接し方については、こちらの記事でも詳しくまとめています。

▶ オカメインコが懐かない…1年一緒に暮らして感じたことと接し方

急に噛むようになったときは体調も確認

これまで穏やかだった鳥が、急に攻撃的になった場合は、性格やしつけだけの問題とは限りません。

Merck Veterinary Manualでは、鳥は体調不良を隠す傾向があり、行動・食欲・活動量などの小さな変化が病気のサインになる場合があるとしています。

噛む・攻撃する行動の変化と一緒に、次のような様子がないか確認してください。

  • 食欲が落ちた
  • 水を飲む量が変わった
  • いつもより動かない
  • 寝ている時間が増えた
  • 羽を膨らませたまま過ごしている
  • フンの状態がいつもと違う
  • 呼吸の様子がおかしい

こうした変化がある場合や、急に行動が大きく変わった場合は、鳥を診られる動物病院へ相談してください。

まとめ

  • 鳥が噛む理由は「怒っている」だけではない
  • 恐怖・興奮・縄張り意識などが関係することがある
  • ホルモンの影響で攻撃的になる場合もある
  • 噛まれても大きく反応せず、落ち着いて距離を取る
  • 叩いたり強く叱ったりしない
  • ごほうびを使って望ましい行動を増やす
  • 手を怖がる場合は止まり木やターゲットトレーニングも選択肢
  • 急な行動変化と体調変化がある場合は動物病院へ相談する

うちのオカメインコも、約1年一緒に暮らしていますが、今でもなかなか懐かず、攻撃してくることがあります。

だからこそ、「言うことを聞かせる」ことより、その子が何を怖がっているのか、どのくらいの距離なら安心できるのかを見ることが大切なのかなと思っています。

すぐに変わらなくても、焦らずその子のペースで関係を作っていきたいですね。

参考にした情報

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