突然の訃報に音楽界が揺れる
日本のヒップホップシーンに多大な影響を与えたラッパー、トラックメイカー、DJ、プロデューサーのJJJ(ジェイジェイジェイ)さんが2025年4月13日、都内の病院で亡くなりました。享年35歳でした。所属事務所によると、葬儀は近親者のみで執り行われる予定とのことです。
多彩な才能を持つアーティストの経歴
JJJさんの本名は相馬貴裕さんで、1989年9月29日、神奈川県川崎市生まれです。2013年に「Fla$hBackS(フラッシュバックス)」というグループを結成し、日本語ラップシーンに革新をもたらしました。グループではFebb as Young MasonさんやKID FRESINOさんと共に活動し、デビューアルバム『FL$8KS』で注目を集めました。
ソロとしても活躍を続けた音楽家
グループ活動のかたわら、JJJさんはソロアーティストとしても精力的に活動してきました。2014年のファーストアルバム『Yacht Club』、2017年の『HIKARI』、そして2023年には待望の3rdアルバム『MAKTUB』をリリースしました。『MAKTUB』というタイトルは、パウロ・コエーリョの小説『アルケミスト』からインスピレーションを得たもので、「すでに書かれている運命」を意味しています。
今後予定されていたツアーとフェス出演
JJJさんは2025年6月から7月にかけて全国5都市を巡るライブツアー「the light tour」の開催を予定していました。また、5月に幕張メッセで開催されるヒップホップフェス「POP YOURS 2025」では2日目のヘッドライナーとして出演が予定されており、多くのファンがそのパフォーマンスを心待ちにしていました。
体調不良によるライブキャンセルと死去の経緯
JJJさんは、4月13日に予定されていた東京・Zepp Shinjukuでのイベント「CHOICE 55」への出演を体調不良のためキャンセルしていました。同日、都内の病院で亡くなられたとのことです。突然の訃報にファンや関係者からは深い悲しみの声が上がっています。
日本のヒップホップに残した大きな足跡
MCとしてのスキルはもちろん、トラックメイクやDJとしても一流だったJJJさんは、多くのアーティストから支持を受けていました。活動初期は「hirojam」として活動していましたが、その後「jjj」に名義を統一し、独自のスタイルを確立しました。ジャンルにとらわれず、心に響くビートとリリックで多くのファンの心を掴んでいました。
音楽はこれからも生き続ける
SPACE SHOWER MUSICは「これからもJJJの音楽を大切に聴き続けていただきたい」と発表しています。彼の音楽はこれからもファンの心の中で生き続け、日本のヒップホップに影響を与え続けることでしょう。
ご冥福をお祈りいたします
35歳という若さで旅立たれたJJJさん。才能あふれるその存在は、これからも語り継がれることでしょう。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
コメント